2022/07/21
ローン金利は上がる?
今年に入り、世界的には金利が上昇を続けています。日本の住宅ローンの金利も長期の固定金利は上がり始めています。このまま上がり続けるのかどうか先行きが少し心配な時期になってきました。
これは住宅ローンを組んでいいのか、借りるとすればどの金利タイプを選べばいいのかなど今後住宅購入を検討される方にとっては悩ましい問題になっています。
金利0.5%アップで総返済額は286万円増加
金利が上がれば返済負担が当然重くなります。住宅ローンは通常35年と長期にわたって利用するので、想像以上に金利による負担の差が大きいのが特徴です。
例えば住宅ローンを金額3000万円 期間35年 金利0.5%で組んだ場合は毎月返済額が77,875円 総返済額は32,707,560円というシュミレーションになります。
できるだけ金利が低い時期に住宅ローンを組んで、極力元金の返済を進行していくのが断然有利になっていきます。
上昇を始めた「固定金利型」
住宅ローンには、大きく分けると「固定金利型」と「期間固定型」「変動金利型」があり、現在、金利が上がり始めているのは固定金利型のローンです。
固定金利型のローン金利は、長期金利に連動し、変動金利型は短期金利に連動して動いていきます。
長期金利は2021年後半から世界的に上昇がみられるようになり、日本でも2022年に入って上がり始めたため、全期間固定金利の住宅金融公庫のフラット35の金利は今年になって少しずつ上げています。2022年1月には返済期間21年~35年の金利は1.30%だったのが、7月には1.51%と、この半年で0.21%上昇しています。
現実には1年で金利が2%も3%も上がることは考えにくいですが、海外の国の利上げを見ていると0.5%、1.0%程度の上昇なら想定したほうがいい時代になってきました。そうなると想定以上に元金の減り方が遅くなってしまい、15年後、20年後に計画の見直しが必要になる事態も考えられます。
両方のメリット、デメリットを十分に理解したうえで、金利の低い変動金利型がいいのか、リスクを軽減できる期間固定金利型を選ぶかリスクを考えなくていい全期間固定金利型がいいのかを判断し、住宅ローンの金利タイプを選んでください。