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2022/04/30

家を建てるタイミング

このところ色々なモノの値段が上がっています。
住宅建築に使う木材や鉄筋、ガラスや壁紙、床材や配管材料などなど値上がりしていないものを探すほうが難しいことになっています。夜のニュースや特集で住宅1棟分のコストが400万円上がったなんて記事を見た方もいるかもしれません。
 
マイホームを計画中の方には気になる記事が増えてきましたので、今日は今起きていることをツーバイフォーの木材を扱う立場からお伝えします。
 
去年までのモノの値上がりはコロナ禍からの世界経済の回復に伴って需給バランスが崩れて、ウッドショックと言われたように主に木材の欠品や値段の高騰が起きていましたが、ロシアのウクライナ侵攻によって大きく事情が変わってきました。

ロシアは世界最大の林産国の一つです。製材をはじめとした様々な木質製品が世界各国に輸出されています。日本も第二次世界大戦後、ソ連時代から重要な林産物輸入相手国として長期にわたって緊密な貿易関係にありました。特にロシアのタルキ材は今でも木造住宅ならツーバーフォー工法でも在来木造工法でも必ずといっていいほど使用する欠かせない材料です。

 

木材には森林認証という環境を守ることに配慮した管理認証があります。森林認証の取り組みは、日本でも木材流通各社が取得しています。

国際的な森林認証機関にFSCとPEFCがあります。3月にこれらの機関がロシアとベラルーシで産出された木材の森林認証を停止してしまいました。この2か国で世界全体の認証材の14%程度になります。日本でも人気のイケアもロシアにある家具工場は生産と販売を停止する事態になっています。この認証停止と政府が決めた禁輸措置と相まって当面ロシアの製材や合板などの原料は入ってくる目処が全くない状態です。第2次ウッドショックの始まりになるだろうと予測する方もいます。

 

ロシア材はヨーロッパでも建築資材として重宝されていましたが、同じようにヨーロッパでも手に入らなくなりました。こうなるとヨーロッパから北米に出荷されていた木材は供給の減少と価格の高騰を起こします。そうすると玉突きのように北米産の木材も高騰します。現実に日本向けのツーバイフォー材の価格は3月末以降上昇をはじめ、急激に進んだ円安とともに、夏ごろには過去最高を記録する可能性が出てきました。

 

こうなると本当に総額で400万円のコストアップが現実になってくるのだという予測をしています。お客様によっては資金計画の練り直しをする必要も出てくるかもしれません。急ぐあまり、綿密な資金計画を立てないまま契約して後から大きな差額の請求が来るなんてトラブルにならないよう、こんな時こそ計画は慎重に進めてください。ただし、今現在マイホーム計画を進めている方、具体的に検討中の方は時期を先延ばしにすることはお薦めしません。モノの値段は上がっても下がることはないでしょうし、アメリカやヨーロッパが利上げを進める方針である以上、日本の金利もいつまでこの低水準でいられるかもわかりません。

 

住宅の建築は土地から検討される方なら1年~2年、土地をお持ちの方でも1年くらいは時間をかける一大プロジェクトです。それぞれのお客様の状況にもよりますが、始めるにも大きなエネルギーが必要なことですので、信頼できるパートナーと一緒に、あわてず、焦らず、着実にすすめていってください。専門のアドバイザーがいつでもご相談を承ります。

 

 

 
 

 

 

 

 

 

 

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